図書館司書の難しさ

図書館司書教諭

学校図書館法が想定している学校図書館の司書を司書教諭と
いいます。司書教諭は省令で定められた講習を修了した
教諭が取得できる資格で、実際には司書教諭の不足が
目立ち一般教諭が司書教諭をかねることも多くなっています。
このことを受け、公立図書館から司書が異動し事務職員として
学校司書になることが多くなってきました。
司書教諭の不足を補う学校司書の補充について、学校図書館の
運営拡充の意味合いから、学校司書の充実が進められて
います。
学校司書には、通常の図書館司書同様に運営や企画に
関わる部分の充実という目的があります。

図書館司書の問題点として日本の司書に対する
比較的待遇が低い点については
以前から問題視されており、とりわけ理系分野の書籍に
対する対応が出来ない司書が多く存在することが
問題視されています。
また、資料の選択についても司書の一存できまるところや
ベストセラー書籍の大量購入に伴い、販売率が低下
しているとする一部の出版社からの批判もあり図書館の
あり方が問われています。
図書館司書の専門性について認知度が低いことについても
幾度となく問題が取り上げられましたが、未だに浸透して
いません。


図書館司書の難しさ

図書館司書の扱う書籍

資料について永久保存がもとめられる場合としては、
その地域の郷土資料や自治体の発行する資料など
他の図書館で保管があまり望めないものについて
図書館司書に選択され優先的に保管されることが
多く存在します。
反対に、蔵書が多いベストセラー書籍などや雑誌等の
他の図書館でも利用保管されるものについては、司書同士で
連携し、他の図書館と分割して司書が保管していく場合があります。
最終的に雑誌などを廃棄する場合も地域性の強いものを図書館司書が
抜粋して、保管する場合もあります。

また図書館司書の扱う書籍には寄贈書の管理も含まれます。
図書館司書の業務の中で寄贈書の取りあつかいは
苦心するところで、蔵書については、永久保存か
一時保存かの取捨選択が必要になり、とりわけ
寄贈される蔵書については、図書館司書が
一部保存を検討していても寄贈者がそれを望まない
場合なども発生し、資料の管理という面からも
図書館司書の交渉能力が問われることもあります。
司書の仕事では人と書籍をつなぐ部分が重要に
なります。